登記をする際に「登記簿上の氏名住所」の確認が必要となります。登記簿上の氏名住所と現在の氏名住所は何が違うのでしょうか。
登記簿上の氏名住所とは?
登記簿は別名「全部事項証明書」と呼びます。不動産の所有者の遍歴やどんな権利が付いているのかが載っている証明書です。
この登記簿に記録されている所有者の氏名住所が「登記簿上の氏名住所」です。
登記をしなければ記録が更新されることはないのが特徴です。住所を移転する際に役所に届出を出すと住所が住民票などに更新されますが、登記をしない限り新しい住所が記録されることはありません。
②その後、東京→神奈川→大阪へと住所を移転する
北海道にある不動産の登記簿謄本に記載されているAさんの住所は登記時点の住所である「東京」です。その後に住所移転をしても登記手続きをしない限り神奈川や大阪の住所が登記されることはありません。
この場合、「登記簿上の住所」は東京で「現在の住所」は大阪です。つまり、登記簿上の住所と現在の住所が異なります。
住所が異なると不動産を売買する際に行う登記の前提として氏名住所を「現在の氏名住所」に変更する登記をしなければなりません。
登記簿上の氏名住所はどうやって確認すればいい?
登記簿上の氏名住所は「登記簿謄本」で確認することができます。
登記簿謄本は法務局やインターネットで取得可能です。