司法書士試験では多くの法律知識を問われます。4年間法律を学んできた法学部出身の人が有利なのでしょうか。
実際の合格者は法学部出身が多い?
他学部でもハンデなし!!多彩な出身学部!
合格者のほぼ半数の方が法学部以外の学部出身者です。これは、勉強を始めるまで法律に縁のない方でも十分合格することができる可能性が有るということを表しています。
引用:LEC
大手予備校LECの調べによると司法書士試験の合格者の内訳は法学部と他学部で半々だそうです。
合格者の半分が法学部なんて多いと思うかもしれませんが、他学部の人はそもそも司法書士を知る機会がほとんどないため受験者数が少ないです。一方、法学部出身は司法書士の存在を知っているため目指す人が多くなります。
目次
司法書士試験を受験する際に法学部が有利でない理由
①法学部の試験と司法書士試験はまったく別のもの
学部の試験ではほとんどが記述式です。しかもかなりの長文を書かされます。判例や学説をもとに事例に当てはめ解答しなければなりません。
司法書士試験は択一の正誤問題です。問われている知識や勉強方法が大きく違います。
学部試験は狭く深く、司法書士試験は広く浅く勉強する必要があります。
学部試験のほうが学問としてもレベルは高いです。ただ、法学部の人が対策なしに司法書士試験を受験してもほとんど解けないでしょう。
②法学部では主要科目を扱わない
司法書士試験の主要科目は「民法」「不動産登記法」「会社法」「商業登記法」です。
このうち不動産登記法と商業登記法は講義で扱いません。試験の大半を占める不動産登記法と商業登記法を他学部と同様に一から勉強することになります。
③法学部出身は慢心がある
そこそこの大学の法学部出身者であれば司法書士試験ぐらい受かると慢心を持ってしまいます。たしかに、司法書士試験で問われる知識はそこまで難しいものではありません。ただ、気楽に勉強して受かるような試験でもありません。範囲が広く、暗記することが膨大です。
慢心をもった法学部出身より、フラットな気持ちで勉強できる他学部出身のほうが有利と言えます。