1 この記事の目的と使い方
この記事は行政書士試験を「自分の好きなように勉強する独学」をやめて最短3か月で合格できる勉強のロードマップです。
私も、行政書士試験の勉強をしているときに「この勉強で合っているのかな?」「あぁ他の科目にも手を付けないと忘れていってしまう…」
こんな悩みを抱えながら勉強していました。
しかし、行政書士に受かるために必要な努力は試験の勉強をすることです。
「どこから勉強すればいいのか?」
こんなことに悩んでいても、合格できる可能性は1%も上がりません。
「ロードマップ通りに勉強して、努力すれば合格できる」
「この勉強方法で受かってる人がいるんだから間違いない」
自信を持ちながら勉強した方が、合格しやすくなるのは言うまでもありません。
率直に言って、このロードマップ通りの勉強をすればすべての人が行政書士試験に合格できるわけではありません。ただ、行政書士試験に必要な最低限の努力と継続力がある人にとっては効率のいい勉強であることは明らかです。
2 勉強カリキュラム【3か月で合格するまでの実力を身につける】
最短の3か月で合格する実力をつけるカリキュラムです。本試験の6か月前に勉強を始めて、前半3か月で実力をつけて後半3か月はゆっくり復習しながら記憶を定着させるのもOKです。
勉強カリキュラム
1 勉強環境を整えよう【最初で最後の経済的な投資】
2 試験の概要を知る【難易度を感じる】
3 効率のいい勉強の順番を学ぶ【無駄な勉強はしない】
4 勉強のスケジュールを立てる【実効性のある計画が重要】
5 3か月後に去年の過去問を解く※ここで合格点が取れる
1 勉強環境を整えよう
いきなり勉強せずに、まずは勉強の環境を整えます。ここが最初で最後のお金をかけるところです。
勉強環境に必要なこと
1 行政書士を取る目的を改めて考える
2 勉強時間の確保
3 市販テキストor通信講座どちらかを選ぶ
1 行政書士を取る目的を改めて考える
勉強に不可欠なことはモチベーションです。なぜ、あなたが行政書士を取ろうとするのか。
明確な理由があるはずです。
「スキルアップしたい」
よりも
「ブラック企業から抜け出したい」「転職して給料上げたい」「モテたい」
こんなマイナスの感情の方がモチベーションが上がりやすいです。むしろこちらの方が本音ではないでしょうか。
勉強にくじけそうになったときに、挫折しないように目的ははっきりさせておきましょう。
※予備校に通おうがどんな試験であっても「孤独に勉強し続ける」ことが必要です。嫌になるときは必ず来ます。
2 勉強時間の確保
どれだけいいテキストであっても勉強する時間がなければ何の意味もありません。これから勉強をするにあたって1日、何時間確保できるのかを考えましょう。
半年間毎日2時間ダラダラ勉強するより、3か月集中で勉強するほうが点数が上がりやすいです。
なので理想は最低1日4時間以上を3か月間
働いている人は難しく感じるかもしれませんが、何とかして4時間は勉強に充てましょう。
例:出勤前1時間、休憩中1時間、帰宅中1時間、寝る前1時間
時間自体は意外と確保できます。とはいえ、仕事と同時並行は結構きついです・・・
そんな両立が不安な人は後述する通信講座を使って、少しでも楽に勉強することをおすすめします。
3 市販テキストor通信講座のどちらで行くか決める
市販のテキストor通信講座どちらをメインにするのか決めましょう。
正直どちらでも受かるので、好みの問題です。
簡単に分けると
市販テキストでの勉強
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費用は10,000円以下で済む
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復習がしやすい
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分からないところで挫折しやすい
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教材を持ち運んでの勉強がしにくい
通信講座での勉強
- どこでも勉強できる。音声だけでも理解できるので満員電車でも受講可能
- かみ砕いた説明が聞けるので初学者でも分かりやすい
- アウトプットは市販の過去問を使った方がいい
- 費用が30,000円近くする
勉強に自信があって時間もある→テキストがおすすめ
会社員で限られた時間の中で受かりたい人→通信講座がおすすめ
おすすめの参考書と通信講座は以下の記事で解説しています。
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【実際に使った感想あり】行政書士のおすすめテキストを解説します
行政書士試験に3か月で合格したわたしが、おすすめのテキストを3つご紹介します。参考にしてください。また、記事の下部に3か月で行政書士試験に合格したロードマップも載せていますので併せてご覧ください。 & ...
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3 試験の概要を知る
本格的な勉強を始める前に、試験の概要を知っておきます。
「どのくらいの点数が必要なのか?」
「条文を一言一句暗記する必要があるのか?」
「最重要科目は何か?」
このあたりの情報は、テキストであれば最初のページと、各科目のまとめページに記載されています。※テキストの中身はAmazonで無料で見ることができます。
通信講座は無料講座で試験概要と科目の勉強法を解説しています。
3 効率のいい勉強の順番を学ぶ
行政書士試験は科目が多く、それぞれ特徴があります。
「行政法は配点が高いから最初に勉強しよう!」
と安直にスタートしてしまうと、難しくて挫折してしまう可能性があります。
「挫折しない、無駄な勉強をしない」効率のいい勉強には順番があります。
詳細は↓の記事で解説しています。
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効率のいい行政書士試験の勉強順番は?【わかりやすく解説します】
行政書士の勉強の順番に悩む受験生「行政書士試験の勉強は民法からすればいいのかな?どこから勉強するか悩むな・・・」 こんな悩みを持っている方向けの記事です。 行 ...
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4 勉強のスケジュールを立てる
次は実際の勉強のスケジュールを立てます。この計画がしっかりしていれば、あとは流れに沿って勉強していれば合格できるので、楽な気持ちで勉強をすることができます。
おすすめスケジュール【3か月コース】※実際に合格した計画
使用教材:出る順行政書士
8月 第1週 一般知識(過去問)、憲法(テキスト+過去問1週)
第2週 行政法(テキスト1週流し読み)
第3週 行政法(過去問半分+テキストの復習)
第4週 民法(テキスト半分)
9月 第1週 民法(テキスト半分+過去問)
第2週 民法(過去問)
第3週 行政法(過去問半分+テキストの復習)
第4週 基礎法学、会社法、商法(テキスト1週)
10月 第1週~4週 行政法、民法(過去問で間違った箇所をリストアップして徹底的に復習)
行政法、民法(過去問で間違った箇所をリストアップして徹底的に復習)
11月 行政書士試験
おすすめスケジュール【通信講座3か月コース】
使用講座:スタディング行政書士総合コース
基本はスタディングの講座の流れに従って勉強をしていけば、合格に必要な知識をインプットすることができます
8月~9月 スタディングの講座と問題演習を2周させる
※全部で352の講座がありますので1日あたり10講座程度こなします。
1つあたりの講座時間が短いため、さくさくと進んでいけます。2か月かけて2周することが目安です。
この時点で行政書士試験の問題が4割~5割程度取れるはずです。(6割取れれば合格)
10月 市販の過去問を購入して、ガンガン解いていく。
スタディングで得た知識を基に不足している知識を詰め込んで行きます。
分からない問題をリストアップして、何度も解きなおす。これを1か月続けます。
11月 行政書士試験
実際に通信講座(スタディング)を使った感想はこちら
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【評判】スタディング行政書士講座を始めた結果【コスパがいい】
STUDYingの行政書士講座を受講した際の印象と使い方を解説します。 率直な印象としては、スタディングの講座がなくても行政書士に合格はできますが、最短で最小の努力で合格するにはいいツールでした。 & ...
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5 3か月後に去年の過去問を解く※ここで合格点が取れる
試験の数日前に本番慣れをする訓練をするため、前年の過去問を使います。
以上のスケジュール通りに勉強すれば、直前に去年の過去問を解いても合格点が取れるはずです。
万が一、思うように勉強が進んでおらず得点が低い場合でも焦る必要はありません。間違えた問題の解説を読むとすでに知っている知識であることがほとんどです。
本試験の問題の相性や運によっては合格が期待できます。自信が無くても受け控えはせずに必ず受験しましょう。